C. T.

国内インキュベーション事業部 構造設計部(記事掲載時)
2021年入社
工学部 社会環境工学科

水はもちろん構造設計で
日本中に価値を届ける

日水コンに興味を持ったのは、大学2年の硏究室を決めるタイミングでした。「台湾の疫病が日本の上下水道の技術で解決された」という話を知ったことがきっかけです。こんな風に世界の誰かの役に立つ仕事がしたいと、水コンサルタント業界のパイオニアである日水コンを志望しました。大学でも、大学院でも、湖の水草によるCO₂の固定化といった水質と水処理に関する研究を続けてきました。ポーランドやペルーへの短期留学も経験し、念願の日水コンに入社。しかし、配属されたのは希望していた下水道とは異なり、構造設計部でした。意外に思いましたが、水という領域に留まらず、構造やデジタルトランスフォーメーションといった幅広い領域に携わることができるという点に魅力を感じました。また、上司が私の生まれ故郷である北海道の田舎町でも仕事をしていると知り、驚いたと同時に日本の隅々にまで価値を提供できる構造設計の仕事を誇らしく思いました。

好奇心旺盛な技術者に
囲まれ、成長を実感

所属する国内インキュベーション事業部には、構造設計部のほかにDXソリューション部と事業戦略部があります。
インキュベーションとは「孵化」という意味で、そこから国内インキュベーション事業部は新しい価値を生み出す部署。その中で私は耐震診断や地盤の変形予測を担当しています。例えば、滋賀県のとある浄化センターで地震が起きたとき、地盤がどのように変形するのか、構造物にどう影響するのかを3次元や2次元のFEM (有限要素法) モデルを使って予測しています。 難しいのは解析モデルの設計時に、地形と建造物、両方を考慮しなくてはならないこと。さらに、土質の粘性度や砂質度、粒子の大きさや含有率といった細かい条件まで絡んでくることです。過去の記録を参考にしたり、現地に足を運び視察したりしますが、実際にどうなっているのかは見ることができません。一つひとつの条件を変えながら、何度も繰り返すのですが、複雑な解析モデルのためエラーが出ることも。そんなときは一人で悩むのではなく、すぐに上司に相談するように心がけています。関西にいる課長は私のために、「1日中Zoomをつけているからいつでも呼び出してね」と声をかけてくれました。 最初は地震に関する知識はほとんどありませんでした。でも、やってみたら面白かった。試して、失敗する度に学びがあり、自分が成長している実感があるからです。すごいと思うのは先輩方の知的好奇心の強さです。どれだけ経験豊富なベテラン勢も、「どうしてこうなるのだろう?」と日々、自問自答を続けています。高度な解析を扱える優秀な技術者に囲まれて働けることを誇りに思います。

耐震診断の
スペシャリストとなって、
いつか世界に貢献したい

地震大国といわれる日本で、地震にまつわる問題解決に携わる責任を噛み締めています。耐震診断という仕事を通して、改めて「地震とはどういうものなのか?」を学んでいる最中です。日本は地震大国がゆえに、地震に耐えうる水インフラの環境が整っているともいわれています。そのまま移管することはできなくても、日水コンの技術を生かして、どこか困っている国を救える未来があるかもしれない。私が日水コンに興味をもった「台湾での疫病問題」のように、いつか世界の誰かの役に立つ仕事ができると確信しています。
そのために、まずは耐震診断の領域で誰からも頼られるスペシャリストになりたいです。その後は、「新しいシステムづくり」に挑戦したいと思っています。例えば、排水池の水の流れをモデル化できるようになったら、さまざまな側面で役に立つと思うのです。「こんなものがあったらいいよね!」という新たなニーズに対して、FEMのような複雑な解析モデルを扱ってきた経験が活きるはず。一歩一歩、ときに先輩方の力を借りながら、前進していきます。

1日のスケジュール

Schedule of the day

09:30
出社後、
構造設計部全体の
スケジュール確認
10:00
データ整理と
資料作成
12:30
会社近くの
お店で昼食
13:30
Zoom打ち合わせ
16:00
作業の役割分担
16:30
新たな課題に
向けた作業
18:00
退社