S. D.

事業統括本部 環境・資源部(記事掲載時)
1997年入社
工学部 衛生工学科

現場で案件に多く携わり
学んできた領域を極めていく

就職するのか、大学院に行くのか、学生時代はそこが最初の分岐点でした。環境問題の中でも、上下水道の水処理について研究していましたが、このままなんとなく進学するよりも、学んでいることが実社会でどのように活かされているのかを知りたい思いの方が強く、就職の道を選択しました。さらに、公務員になるか民間企業に行くかというのが二つ目の分岐点で、プロジェクトの監督役的な立場になる公務員よりは、実際に現場問題にタッチできる方がいいと考え、民間企業を目指すことにしました。日水コンを選んだのは、水に関連した幅広い分野でのコンサルティングができ、自分の志向に合致したことが最大の理由です。入社以来、水源地や湖沼の水質調査をはじめ、下水を処理した後の放流水の水量や水質に関わる仕事など、水循環や資源循環に関わる業務を幅広く担当してきました。学んだことの延長線上で数多くのプロジェクトに携わることができ、日水コンを選んでよかったと思っています。

国や自治体の方針を決める
重要な基礎調査を担う

上下水道に関する仕事は、「調査・計画」「設計」「施工」、そして施設の「運転・維持管理」に分かれます。私が所属する環境・資源部は主に水量や水質に関する「調査・計画」や、「運転・維持管理」に関連する仕事を担当しています。ハード面に関することではなく、水処理施設がどのような運転や維持管理を行えば、環境に負荷を与えず施設がうまく機能するのかといったことを、過去のデータや新たな調査結果、最新の知見などから提案していくのが役目です。最近は局地的な豪雨災害が増えているため、都市域の浸水被害の予測や対策は急務ですし、河川や湖沼においては水環境を守るための行政施策の立案や推進のサポートといった、国や自治体の施策と関わる仕事もたくさんあります。我々の基礎調査や検討結果が法の制定やさまざまな計画・運用の土台となりますが、社会を支え、役に立つ仕事だと思うと身が引き締まります。
社会に対して責任ある仕事ゆえに、さまざまな知識と情報を備え、その上での的確な道筋作りがコンサルタントに求められ、内容は多岐に渡り、複雑です。仕様書に沿った業務だけでは到底課題解決には至りません。お客様が何に困っているのか核心を捉え、課題を整理・診断して的確なアウトプットで期待に応えていくのは、医者の問診や治療方針決定に通じる部分があります。また、数値データを扱うことが多いため、データ集計や統計解析、数値シミュレーション等、多くの引き出しを持ち、各専門分野に秀でた仲間と一丸となることも重要です。

柔軟な発想や
行動力があれば
大きく飛躍ができる

水処理の実態をデータやヒアリングから調べて排水基準を確認したり、飲料水を作る上水道で最適条件探しのためにミニプラントを作って実験を行ったりと、私たちの部では特定のパターンにはまらず、非常に幅広い問題やテーマについて自由な発想を大事に調査や各種業務を行っています。それだけ水の問題というのは多種多様で、単純には考えられないものなのです。これだけ幅広く水に関連したテーマを扱える会社もそうないでしょう。それゆえに自分の頭で考え、アイデアを出すのが好きな人であればこの会社で活躍できると思います。私自身、若い頃は一人のエンジニアとして認められたいと、いろんなことを考え、ニーズを整理・コントロールしながらプロジェクトを進行させるのがやりがいでした。またクライアントの問い合わせに必死に応えているうちに信頼を得て、技術者としても成長していくことができました。
現在は個々のプロジェクトにやりがいを感じつつ、課長としてチーム全体が活性化するよう、公共関連事業以外にも新しい業務領域を開くことに取り組んでいます。海外をフィールドとするクライアントもおり、日本の優れた水処理技術を世界でも活かせればと思っています。将来を見据え、会社としても新しい道を切り開くために尽力していきます。

1日のスケジュール

Schedule of the day

09:00
出社後、
関係各所への連絡、
依頼、日程調整
10:00
社内ミーティングで
プロジェクトの
打ち合わせ
11:00
打ち合わせ用
資料作成
13:00
顧客との
打ち合わせ
17:00
帰社し、
提案資料の作成
19:30
会社帰りに
プールで
リフレッシュ