H. S.

建築事業部 東部建築設備課(記事掲載時)
2021年入社
工学部 建築学科

地元仙台に貢献できる仕事を

設備に興味を持ったのは、地元仙台のサッカーチームを応援するために通ったスタジアムがきっかけです。空調、照明、そして上下水道。この大きなスタジアムの中にどんな設備が搭載されているのか、子ども心に胸が高鳴りました。不動産をはじめプロパティマネジメントの仕事を中心に就活を進めるなか、縁あって日水コンと出会いました。その時浮かんだのは、地元の友達や家族の顔。私は小学6年生の時東日本大震災に遭い、水道が止まるという苦い経験をしています。あの時のような思いを二度とさせたくない。日水コンなら、地元仙台に貢献できると同時に、建築設備の仕事もできると入社を決めました。
現在は上下水道施設にある建物の室内環境を整える設計を担当しています。新設の建築設備設計に加えて、既設の設備更新設計も担います。入社1年目から年間20件を超える建物に携わることができ、若手の意欲を受け入れてくれる環境です。自分らしくのびのび挑戦しています。

自分の考えを形にしつつ
クライアントの期待を超える

私のミッションは空調や換気、衛生の設備を整えることで、クライアントにとって快適な環境を提供することです。例えばエアコン一つとっても、ただ性能の高いものではなく、環境に配慮されたものを選びます。既存の設備が壊れていたら、塩害や気候の影響といった地域特性から原因を導き出し、対策や改善案を提案します。
大事にしているポリシーは、クライアントから言われたとおりの仕事をするのでなく、クライアントの期待を超えること。快適性、利便性、予算感、あらゆる条件を満たしたうえで、最適な解を見つけたい。しかし現状では、クライアントの意見を引き出す力が弱いと感じます。学生時代は机に向かって自分一人で設計してきましたが、今はそうはいきません。自分の考えだけでなく、クライアントの思いや考えを形にしていくことが重要だと考えています。相手がいる仕事だからこそ、難しさとやりがいを日々感じています。
地元への貢献といった点ではすでに2件、実現することができました。過去に震災で水没してしまった施設の換気設備の設計と、小学生の頃、遠足で行った施設の給水設備の設計です。一見、地元の企業が担当できる仕事のように思えますが、上下水道から建築、建築設備までの設計を一貫してできるのは、日水コンだけ。パイオニアと言われる所以はここにあるのだと改めて実感することができました。

ZEBの上下水道施設を
立ち上げたい

みなさんはZEB (ゼブ) という言葉をご存じですか?快適な室内環境を実現しながら、省エネルギーと創エネルギーを同時に行い、エネルギーゼロを目指した建物のことです。建築業界ではこのZEBやカーボンニュートラルの実現が急がれています。私にとってもZEBは学生時代から取り組んできた大事な研究テーマです。人と環境に優しいZEBの上下水道施設を設計することが目標です。
先輩方の姿を見ていると、成長し続ける集団だと感じます。課長が資格取得に向けて自己研鑽していたり、同期が1級建築士の試験に合格したり、互いに刺激しあえる関係性に感謝しています。ゆくゆくは、建築設備という建物の内側に限らず、外側の意匠・構造設計にまで携わりたい。建築事業部でもマルチ化を謳っており、設備と建築、互いの領域についてわかり合える組織を目指しています。ZEBをはじめとした最先端の建物を建築設備と建築、両方の側面から考え実現したいものです。たとえうまくいかなくてもそれは「失敗」ではなく、「学び」と捉えたい。どんなときも失敗を恐れずに、私らしく切り拓いていきたいです。

1日のスケジュール

Schedule of the day

09:30
新幹線で仙台へ
12:00
プロジェクトメンバーと
昼食
14:00
現地にて調査
16:00
クライアントと
打ち合わせ
17:30
業務終了後、
地元のグルメを堪能